お知らせ

早稲田大学と3Dプリンター品に関する共著論文を発表致しました

2022.3.29

当社は早稲田大学・機械工学科・石村康生研究室との共同研究「3Dプリンター製インバーによる高形状安定性断熱プレート」を日本機械学会・第28期総会・講演会にて発表致しました(発表者:早稲田大学 須永大介)。
近年、通信衛星の需要の増加を受け航空宇宙分野において、低熱膨張材料(インバー合金※1)が注目されています。
本研究では、 熱膨張による変形が許されない人工衛星の光学機器の締結部に使用される断熱プレートに関して、「インバー合金を3Dプリンターにより、インバー合金にラティス構造を取り入れることで、従来の圧延品に対して70%以上の軽量化を達成し、且つ、熱伝導率が90%以上の低減できる新材料の製造に成功しました。本論文は、航空宇宙関連の製品の流れを大きく変えるものだと注目されています。3Dプリンター技術を適用すると、温暖化ガスの削減も見込まれ(年間100万トン以上)、地球環境保全にも寄与することが期待されています。
当社は、今後も、「低熱膨張合金+3Dプリンター=日本鋳造」ブランド構築を目指して、新たな需要の開拓を図り、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1)Fe-Ni系合金を指し、温度による熱変形がごく小さい低熱膨張材料の総称

 


図1 今回開発した低熱膨張・低熱伝導製品の特性

 

 

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
日本鋳造株式会社 素形材開発技術部 TEL 044 (322) 3771