新しい免震ゴム支承「高性能型高減衰ゴム支承（HDReX®）」の開発 ～住友理工株式会社との共同研究開発品～ 国土交通省の新技術情報提供システム（NETIS）への登録も完了

日本鋳造株式会社は、住友理工株式会社とともに、高性能型高減衰ゴム支承（HDReX：当社と住友理工株式会社との登録商標）の開発に関する共同研究を実施し、このたび製品の開発が完了いたしました。

高性能型高減衰ゴム支承（HDReX®）は、新設、既設を問わず、橋梁の支点部に設置される免震ゴム支承です。図1に示すように、この免震ゴム支承は、特殊なゴム材料を使用することで、従来の超高減衰ゴム支承（HDR-S）よりも大幅に減衰性能を向上させています（せん断ひずみ(γ)175%時で1.2倍、γ=250%時で1.3倍）。これにより、支承部の地震時応答が低減され、支承ならびに橋脚のコンパクト化が期待されるとともに、コスト縮減が見込まれます。また図2に示すように、HDReX®は、ゴムの主成分であるポリマーを改良することで、低温側の温度依存性を天然ゴム支承と同等程度にまで低減させ、温度依存性を向上させています（HDReX®の低温特性は、北見工業大学との共同研究で検証しております）

※1　23℃を基準とした場合の同社製品比較

高性能型高減衰ゴム支承（HDReX®）の履歴曲線は、図3に示すように、各種依存性で得られる特性を適切にモデル化したバイリニアモデルで再現できます（HDReX®の設計バイリニアモデルは、京都大学との共同研究で構築しております）。

高性能型高減衰ゴム支承（HDReX®）は、道路橋支承便覧（平成30年改訂版）ならびに高速道路会社3社が定める構造物施工管理要領に準拠いたしております。また2021年12月20日には、国土交通省の新技術情報提供システム（NETIS）への登録が完了いたしました（登録番号：CB-210011-A）。

当社は、橋梁向けの鋼製・ゴム支承、伸縮装置、ダンパー、ケーブル定着金物など、各種橋梁アクセサリを幅広く提供してまいりましたが、今後も、新たな技術開発や需要の開拓を図り、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

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日本鋳造株式会社